今日は、腸内環境に関する現時点で最新の情報をまとめておく。
本のまとめのような誰でも書ける記事は楽しくないが、客観的情報が欲しいという権威主義な人もいるだろうから、書く。
抽象で理解してることを具体で書くのがストレスなので、一部、適当なところもあるけど勘弁してほしい。
「ですます調」で書くには長すぎて疲れる&読者も読みづらいと思うので、「である調」で書く
(肯定的な内容なのでご安心ください)
はじめに
簡単に言ってしまえば、腸内環境が一番大事。
腸内環境の悪化は病気の原因になる、精神状態に影響する、栄養の吸収にも影響する、などの理由。
慢性的な体調不良や精神の問題がある人は、腸内環境だけではなく、認知の歪みや生活習慣の改善も必要だが、腸内環境の安定は、体調や精神の問題の解決には欠かせない。
また、睡眠の質に影響、セロトニンやドーパミンに影響するので、腸内環境が乱れると不眠症になるし、セロトニン不足やドーパミンの不安定さがあると、病院に行けば病名がつく状態になる
(私が断薬&腸内環境悪化によるセロトニン不足で強迫性障害のような状態になっていたことは、こちらの記事を参照)
幸せに生きたいなら、ストレスを減らして腸内環境に良いことをして生きる必要がある。
それほど、腸内環境が精神や体全体に与える影響は大きい。
腸内環境が良いと精神が安定して、穏やかになる(セロトニンとドーパミンが安定するから)
反対に、腸内環境が悪いと(便の状態が悪いと)セロトニン不足でイライラしやすい。(遺伝子的にセロトニンが増えやすい体質の人は、悪くなってもセロトニン不足の症状は出ないが)
ちなみに、私は上記のセロトニンの記事を書いた後、たまにはカレーでも…とアイハーブで買ったグルテンフリーのカレーを食べて、腸内環境悪化してセロトニン不足でイライラしていた。
セロトニンが充足すると細かいことが気にならなくなるので、適当でいいやと食事制限を緩くして、その結果、体調が悪化して食事制限を再び意識する、というのは、腸に炎症がある人に良くあるパターンだと思う。
使われていたひまわり油が良くないのか、辛いものが腸内環境に悪影響だからか、どちらかだと思う。(後述するが、辛いもののようなストレス→アドレナリン→腸内細菌に悪影響がある)
翌日の便の状態が悪く、2日ほど食べてみたが日に日にイライラが増すので、カレーをやめて乳酸菌を多めに摂ったら、便の状態が回復して精神も回復した。
なので、発達障害や精神疾患があって腸や脳に炎症がある人は、ストレスにならない程度の食事制限を一生意識する必要があるのだと思う。
(追記。脳のアンバランスが回復すれば、消化や腸の問題も回復するという意見もある)
以下、
・現代社会は腸内環境が悪化する環境
・腸内環境に関する基礎知識
・幼少期の環境が腸内環境に与える影響
・悪くなる原因
・安定させるために
・発達障害の原因の件
・参考文献
の順で書く。
現代社会について
先進国では腸内細菌の多様性が減る
日本を含めた先進国では、行き過ぎた除菌により、腸内細菌の多様性が減っている。
資本主義社会で物を売るために、不要な除菌グッズに溢れ、その結果、アトピー、自己免疫疾患、アルツハイマー(認知症)、アレルギー、発達障害(ASD,ADHDが有名)などの腸内環境悪化が原因の病気が増えた。(特に戦後の日本では、こういった病気が増えた)
戦後の行き過ぎた清潔志向や食の欧米化
→腸内環境悪化の人間多数
→セロトニン不足で不安な人間が増え、さらに清潔志向になる&ちょっとしたことで安心のために薬を飲む
→さらに腸内環境悪化
→ストレスで抑うつになりやすいSS遺伝子の人間が多い(日本を含めたアジアに多い)ことと合わさって、
世界でも類を見ない、心配性で潔癖で完璧主義な人間が多い(=低セロトニンの人間が多い)国へ
という悪循環である。
今の日本は、遺伝子(SS遺伝子が多く低セロトニンになりやすい、高ドーパミン遺伝子が少ない)+環境(食の欧米化による腸内環境悪化や、社会的なストレスの多さ)で病むべくして病んでいるなぁ、と思う。
保守的(低ドーパミン)で心配性(低セロトニン)な人間が日本人の大多数だということをデータで確認したい人は、「世界価値観調査」とかでググってみれば良い。
戦後75年で国民総アレルギー大国になり、発達障害や過敏性腸症候群が増加して問題視され始めた。
ある調査では、日本人の腸内細菌の数は戦前の1/3にまで減っているという。昔と比べて日本人の食物繊維摂取量も大幅に減ってきているから、当然の結果なのだろう。
個人が幸せになれば、社会も健全になるのでは
現代の日本社会の不健全さは、ストレス社会や不健康な食生活の影響で腸内環境が悪化した人が増えた結果とも考えられるのではないか、と。
個人が腸内環境を安定させて、精神が安定して、心身の健康を取り戻して前向きに自己肯定的になれば、社会全体のストレスも減るのでは、と希望を持ってみる。(なので情報発信)
動物実験によると、不適切な食事の影響は2代目から現れて体の変化が起こり、3代目からは生殖機能の低下や不妊症が出てくる、とのこと。
確かに、戦後の食の変化では、2代目である現在50代前後の世代から、身長が伸びたりという変化が現れ、現在20代前後の我々3代目世代は、栄養不足でガリガリだったり精神が不安定な人間が増えた。男も女も。
不健全な社会が個々人の栄養状態の悪化による影響もあるのなら、個々人が栄養状態を含めた心身の健康を取り戻せば、社会も健全になるのでは、という希望がある。
基礎知識
「脳腸相関」から「腸内細菌・腸・脳相関」へ
かつては「脳腸相関」と言われていたが、今は「腸内細菌・腸・脳相関」という概念に変化したらしい。
今、一般的には「脳腸相関」という言葉をよく見かけるので、一般的に見かける情報は遅れているという意識が必要なんだと学んだ。
ストレスで腸内環境が悪化する理由と日本がいかにストレス大国か
ストレスで腸内環境が悪化するのはよく知られたことだが、その理由は、大きなストレスでアドレナリンが腸内にも出る→腸内細菌に影響→腸内環境が変化、悪化するから。
散々言われているが、心身の健康のためにストレスを減らすことが大事。
1日8時間以上も働く日本人はストレスを溜め過ぎていると思う。(8時間が働き過ぎだと思えない人は、日本の常識に洗脳されていると思う)
単純に、寝不足や栄養不足といった身体的ストレスも精神的ストレスと変わらないから。
精神的ストレスを自分が感じていなくても、長時間労働やそれによる寝不足や栄養不足は、心身の健康に悪影響だと自覚した方がいいと思う。
男性は仕事で寝不足、女性は家事や育児で寝不足って異常だと思う。(日本の女性は睡眠不足が世界ワースト1位)
そして、女性の摂取カロリー不足と先進国ワースト1位の痩せ過ぎ女性の多さは異常だと思う。(なのに、ダイエットの情報に溢れている気持ち悪さ。太り過ぎで不健康な人より、痩せ過ぎで不健康な人の方が多いのに。過去の私もそうだった)
日本で、メディアの情報に洗脳されていると、働き過ぎで寝不足で栄養不足で慢性的に身体的ストレスを抱えた人間になる。
そして身体的ストレスと、ストレス社会で生きる精神的ストレスから、コンプレックスまみれになり、メディアの洗脳を鵜呑みにして、不要な物を買わされる。ダイエットや美容に関する商品、本質からズレた自己啓発の商品、質の悪い健康食品、など。
肥満も痩せ過ぎも病理の結果。先進国で肥満率1位なアメリカも、痩せ過ぎ女性の多さ1位な日本も、等しく病んでいる。
異常の中で生きていると異常に気付けないが、今の日本の一般的な生活習慣や価値観、食生活は心身の病気に繋がるという自覚をした方がいいと思う。
寝ない、食べない、セックスしない、で病むのは当たり前。(日本はセックスレス世界一。世界平均の半分以下)
中心(都会や競争が激しい仕事)に行けば行くほど、寝ない・食べない・セックスしないという人が増えるから、このブログでは、中心から離れて人間的に生きることをオススメしている。
腸内環境が安定すると精神が安定する理由
・腸内細菌がドーパミンやセロトニンの前駆体を作る、細胞に働きかけて再生を促す
・腸内細菌がビタミンを作るから栄養不足が改善され脳への影響がある
腸内環境で「性格」が変わる
腸内環境が変わると性格が変わるのは、マウス実験や人間の実験で明らかになっている。
だから、性格なんてない。思考や感情は、ただの脳内伝達物質の状態に過ぎない。(1年の間にドーパミンとセロトニンの不安定を何回も経験したから、断言できる。思考や感情は、脳内伝達物質の状態でしかない)
私の親みたいにありもしない性格に良い悪いをつけてジャッジしてるやつは、愚か。親にずっと、「性格が悪い」とかって言われて育ったけど、性格に良いも悪いもないし。
性格なんてものはなく、あるのは腸内細菌がつくる伝達物質の影響や前頭前野による認知のパターンの影響のみ。
性格なんてないんだから、自分はいくらでも変えられる。
だから、精神疾患も、
「伝達物質の安定+前頭前野を鍛えたり認知のパターンを変えたり+自己コントロール感や自己肯定感」で治る
(詳細は、虐待の二次障害による精神疾患を克服した方法について書いたこちらを参照)
発達障害も、軽度な精神的不調も、上記の対処で症状軽減ができる。
将来、腸内フローラ移植が当たり前になるかも
現在、腸内フローラ移植は、保険適用外で行えるが、将来的にはもっと一般的になるかもしれない。(一部の富裕層の間では一般的になり、一般人には将来的にも高価かもしれないけど…)
これから更に格差が広がり、今まではそこまで差がなかった寿命に大きな差が出てくる時代になると言われている。
腸内フローラ移植で「性格」が変わったり、病気が治ったり。
魔法の治療ではないが(腸内フローラを移植しても、生活習慣が悪いとまた腸内環境が悪くなるので)今まで治らなかった病気が治る、希望のある治療だと思う。
子供の頃の影響
腸内環境は子宮内~3歳までで決まるから、3歳までに色々な菌に触れるのが大事。
(将来過剰に「3歳までは外遊び」に必死になる人たちが増えるのかも。その時期だけじゃなく、普通に、子供が外で遊ぶのが一般的な社会になればいいな)
この時期に良い環境が作られてたら、その後、健康に生きられる(多少の病気や腸を傷つけやすいものを食べても大丈夫な体になる)
定型発達の医師はこの体をしてるからか、グルテンフリーやカゼインフリーに懐疑的だったりする
(医師も、自分の体質に似た人の意見を参考にした方がいい。過去の私のように医師の意見というだけで信じていては、合わない情報に振り回される)
帝王切開で生まれると色々な病気のリスクが上がる
帝王切開は母親の肛門を舐めない。最初に触れる菌が少ないから、腸内環境の悪さが原因の病気になりやすい。
また、母乳を飲むことで腸内細菌をもらうことになる。なので母乳で育てた方がいい。
3歳児神話とか母乳神話とか、客観的に正当な理由があったことになる。
昔から伝わることが科学で証明されるのは面白い。
余談だが、私の母は帝王切開で生まれていたり母乳で育てられていなかったり、腸内環境が悪くなる要因が重なっていたから、ASD傾向があるんだろうな、と。
そんな母の腸内環境の影響を受けた私もASD傾向、妹はADHD傾向がある(片付けられない、睡眠のリズムがめちゃくちゃ。それゆえに低身長。診断レベルではないが、傾向はある)
同じ腸内環境悪化を原因とする病気でも、出方は様々
(遺伝子や炎症の時期で、脳への変化が変わってくるからだと思う。)
ストレス耐性にも発達期の腸内細菌が影響
他にも、ストレスに強いか弱いかなども、発達期の腸内環境や親の関わり方で変わってくる。
詳しく知りたい人は参考文献を読むか、ネットで調べるかしてほしい。(本をまとめるだけは飽きてくるので、適当になるが勘弁してほしい)
悪くなる原因(腸内環境を悪化させる原因)
・高脂肪
・低食物繊維
・環境化学物質(添加物の乳化剤や人工甘味料、化粧品も)
・糖質0
・ミネラル不足
・砂糖や果糖の過剰(カンジダが増える)
・グルテンやカゼインの過剰(腸を傷つける)
・食品添加物
・遺伝子組み換え食品
・薬(特に抗生物質、ピル、NSAID)
・農薬や塩素
ミネラルについて補足。
現代の野菜は昔と比べミネラル不足、それに加え、加工食品の添加物であるリン酸塩でミネラルが排出される。加えて、日本本土は沖縄や欧米と違い、水道水にミネラルがない。
加工食品を極力減らして、自然栽培の野菜かサプリで摂る、海塩を使う、出汁をとるなどの工夫が必要。
上記の腸内環境を悪化させるものを食べないのは、現代では意識せずには難しい。昔は意識せずともできていた。
昔の日本人の食事は、低脂肪・高繊維・高糖質・低タンパク
高糖質のせいでビタミン不足による脚気が流行ってたけど、高繊維で腸内環境は良かった。
私は、昔と今の良いとこどりの
中脂肪・高繊維・低糖質に、中~高タンパクがいいと思う(タンパク質の適量は個人差があるので)
合う食事には個人差があるので、あくまで参考程度にしてほしい。
安定させるためには
まずは、食事に気をつける。
こちらの記事にも書いたが、
・悪化する原因になる食品を減らす
・腸が喜ぶもの(食物繊維やオリゴ糖、乳酸菌や発酵食品、ボーンブロスやグルタミン酸)を摂る
が必要。
上記の記事に書き忘れたが必要なこととして、
・胃腸の状態が悪い人は消化酵素や胃酸補助を使う
・脂質のバランスを意識する(オメガ6を減らしてオメガ3を摂る、もしくは両方減らしてオメガ9を摂る、など)
が必要。
食事以外では、
・ストレスを減らす
・生活を変える、考え方を変える
ことが大事。
腸内環境は精神状態に影響するが、精神状態も腸内環境に影響する。(ストレス→腸内環境悪化→さらにイライラという悪循環)
精神的ストレスがなくても、抗生物質や腸に悪影響の食事、などの身体的ストレスでも腸内環境悪化→精神に変化が起こる。
腸内環境に良い食事をしつつ、精神的ストレスを減らすことで、腸内環境が安定→良い精神状態の好循環になる。
最近注目されるようになってきた、エピジェネティクスの観点からも、良い思考は大事。
思考が遺伝子のオンオフを決めているという見方もある。
生まれ持った遺伝子を気にする必要はなく、遺伝子のオンオフに影響する環境要因を整えてやればいいという意見もある。(どちらにせよ、変えられないことは気にせずに変えられることに集中するしかない)
発達障害の原因という件について
自分の体感と分析、信頼できる医師の意見、文献での情報などをもとに、まとめる。
最新の「教科書通り」では、遺伝子多型+環境ということになっている。(メインストリームで活躍する、代替統合医療に懐疑的な医師は、この立場を支持していた)
この環境に、将来は腸内環境も入ると思う、まだメインストリームでは認められてないんだろうけど。新しい説は常に否定される運命だから、仕方ないんだと思う。
腸内環境だけが100%の原因ではないだろうけど、発達期の脳に腸内環境が影響してるのは間違いない。これほど腸内環境の影響がわかってきて、脳への影響もわかってきて、発達期だけ脳への影響がないというのは逆に非合理。
発達障害は遺伝すると言われるが、親から子に遺伝するのは遺伝子だけではなく、腸内細菌の種類も遺伝する。
遺伝子や腸内環境という遺伝要因+育て方、虐待や薬などのストレスによる腸への影響、などの環境要因で、脳の局在化やネットワークの問題が生まれる
というのが、私が出した結論。
簡単に言えば、遺伝子多型+環境によるストレスが原因とされているが、その環境の部分を掘り下げると、「腸→脳」への影響もあるだろう、ということ。
(ストレス→リーキーガット→慢性炎症→成長期の脳への悪影響、だと思う)
注意して欲しいのは、「腸→脳」への影響だけではなく、育て方による「使う」「使わない」の影響もあるということ。(発達期に使わなかった回路は刈り込まれ、「苦手なこと」になるため)
発達障害の原因は複雑で、色々重なっているのだと思うが、腸内環境が悪いゆえの症状は腸内環境安定で減るので、症状軽減をさせたい人は、腸内環境を意識した方が良いと思う
(腸内環境悪化による症状とは、アレルギー 、下痢や便秘、セロトニンやドーパミンの不安定、GABAの不足など)
個人的に、遺伝+環境というのが、一番しっくりくる。
遺伝だけも非合理だし、環境だけも非合理だと思うから。
何か1つが原因とかありえない、むしろずっと先天とされてたことが凄いなぁ…と思う。先天だけ、というのは、宇宙人はいない、レベルで非合理だと思うので、
遺伝+環境が原因の「神経発達障害」という最新のメインストリームでの定義に納得した。(日本の一般的な情報は遅れているので、「先天」という表記もしばらくはあるだろうが、そのうち無くなると思う)
ASD(自閉症やアスペルガーの総称)とADHDという分類について
ASDもADHDも腸内環境を含めた、発達期の慢性炎症による脳の変化が原因だと思うが、ADHDの脳は特定の領域に成長不足が見られ、ASDの脳は早期の過成長があると明らかになってきている。(ASDは早期の過成長があるが、その後は定型発達に追い抜かれる場合もある。ADHDは大人になってから成長が追いつく場合もある)
私の推論だが、炎症の時期でASDやADHDという「状態」が変わってくるのかな、と思う。
子宮内での炎症や乳児期の抗生物質投与などの早期の慢性炎症の影響があればASDと呼ばれる脳の状態になりやすくなり、虐待も含めた幼少期の慢性的炎症があればADHDと呼ばれる脳の状態になるのでは、と思う。(あくまで推論です)
なので、「ASDやADHDという分け方にこだわっても仕方ないのでは」と思う。
精神疾患と同じで、出ている症状が違うだけで、根本の「遺伝子多型+腸内環境を含めた環境要因による脳の変化」という部分は同じなので、分類にこだわるのではなく、自分の症状や認知特性を理解して、オーダーメイドの対処をするしかない、と思う。
追記。
時期によって、ASDやADHDという「状態」が変わる=機能低下する脳の部位が違うというのは、時期によって発達する脳の部位が違うから、というので、説明できる。
詳細はこちらの記事を参考に
発達障害があるとリーキーガットがある
リーキーガットとは、簡単にいうと「腸のバリア機能の低下」であり、この症状があるゆえに、脳の炎症が起こる
(具体的に説明するのが苦手なので、詳しく知りたい人は参考文献を読んでください)
リーキーガットがあるから、リーキーブレインがあり脳に炎症が起こる。
リーキーブレインとは、「脳の血液脳関門のバグによる脳のゲートキーパー機能の低下」みたいなもの(上と同じく、詳しく知りたい人は参考文献を参照してください)
リーキーガットとリーキーブレインにより、脳に炎症が起こった結果起こる病気が、発達障害、うつ、認知症などである。
なので、こういった病気がある人は腸の炎症を抑える食事を意識した方が良い。
(うつや認知症に腸内環境が関係していること、抗炎症作用のある食事が効くことは、メインストリームの研究でも証明されつつある)
うつ・認知症・発達障害などで症状軽減したいなら、抗炎症
将来的に、うつや認知症や発達障害は炎症性疾患だということが、一般的にも認識されるようになると思う。
こういった病気と言われていて、症状を軽減したい人は、抗炎症を意識した食事をした方が良い。
(定型発達の医師はリーキーガットやリーキーブレインがないから、それを理解しない。医師にこういった内容を相談したいなら、自身もリーキーガットで苦しんだ経験がある医師の方がいいと思う)
私個人の体験として、抗炎症で良くなることはあっても、悪くなることはない。
・SSRIも炎症に効いていた可能性が高い
・クルクミンが効く
・ココナッツオイルが効く
・オメガ3が効く
・ショウガを含めたスパイスやハーブが美味しい
などなど、抗炎症作用がある食品で調子が良くなることはあっても、悪くなることはない。
ASDにはミトコンドリアの機能不全もあるから、抗酸化をとる必要もある模様。
そのおかげか、抗酸化物質も美味しい。アスタキサンチンなど。
抗炎症が必要だが、意識するかどうかは個人の自由
複雑に考えると細部しか見えなくなるので(昔の私がそうだった)、
発達障害・うつ・認知症などの脳の病気があり、症状軽減をしたい人は、抗酸化と抗炎症を意識した食品を摂り、糖質過剰を避けることを意識したらいい(抗糖化)
加えて、グルテン・カゼイン・シュガーフリーという、炎症の原因になるものを避けることも必要。
簡単に言うと、誰しも抗酸化、抗炎症、抗糖化は必要だけど、脳の病気がある人は特に必要ということ。
抗炎症・抗酸化・抗糖化で良くなることはあっても、不調になることはない。だから怖がる必要はない。
食事の変化が脳や体に及ぼす影響を理屈ではなく体感で知りたい人は、リストにあげた腸に悪いものを毎日たくさん食べる生活と、腸に悪いものをほぼ0にして腸に良いものを増やした生活と、どれほど変化するか、実験してみるか、
「スーパーサイズ・ミー」とか「あまくない砂糖の話」とかを見たらいいと思う(代わりに実験してくれてる)
それでも、食事制限は嫌だ、食べたいものを食べたいと思う人は、やりたくなるまでやらなくていいと思う。
症状軽減が全ての人にとって「正しい」とは限らないので。症状を含めたパーソナリティが自分だと思いたい人もいるだろうし。
今より症状を軽減させたい人は、このページの情報を参考にしてください。
参考文献について
最後に、この記事の参考にした本を載せる。
まずは、腸内環境に関する最新の情報&日本の情報として、自身も大腸全摘出という経験をして、リーキーガットへの理解もあり、分子栄養学に基づいたクリニックを開いている城谷医師の本
この本で特に印象的だったのは、
「病気は治そうという力が強すぎるとよくならないのです」
「むしろ病気のことに囚われるのではなく、病気があろうがなかろうが関係なく、自分の人生のためにもっと大切なことにエネルギーを注ぐ覚悟をしたときに、メッセンジャーである病気はその役目を終え、自ずと健康へと近づくのです」
という部分。
私の経験からも、「病気への執着を手放すこと」が治るためには必要だと思う。
症状例として、
- うつと診断されて何種類も薬を飲んでた人が腸内フローラ移植をして、翌日から起きられるようになり、その後、薬を1種類に減らせるまで回復した
- 腸内フローラ移植をした自閉症の男の子の衝動性やコミュニケーションが改善された
というのが、希望があって感動した。
次は、海外の情報&入門書。
腸内環境について詳しく知りたい初心者にはオススメ。
この本は、2年ぐらい前に最初に買った腸の本。
薬を飲んでて視野が狭かった頃で、「自閉症」の項目を見ても自分が当てはまると気付いてなかった。
(症状=男性の一般例であり、性別や個人の脳の状態で出る症状は違う。だから、一般的に言われている症状に当てはまるかどうかで判断するのは危険かも。ASDに共通してるのは、感情エリアが弱いということ。ロボット的になりやすい。受け答えがパターン化してる、というか…生活習慣までパターン化してる人も多い)
この本にも、自閉症の原因は1つではない、とある。
遺伝子+環境だが、環境の方が大きい、と。(私が信頼するメインストリームで活躍する医師は、遺伝は50%と言っていた。色々な意見がある)
ADHD・ASD・うつが、なぜ、腸内環境が影響する炎症性疾患なのかという解説もある。
ASDにはミトコンドリア機能不全があるという件の詳細も、載っている。
発達障害やうつの症状があり、腸内環境改善で症状改善したいと思っているなら、一度読んでみても良いと思う。
最後は、海外の情報&比較的新しい&専門書。
著者は「脳と腸」の関係について40年以上研究してきた、第一人者である。
幼少期に大きなストレスがあると腸と脳のプログラミングがおかしくなるが、前頭前野を鍛えることで改善できる、
動物性脂肪は避けた方がいい、
地中海食の健康効果は高いがそれには社会的コミュニケーションも影響している、
など、私が体感で出した結論を裏付けしてくれる知識が多かった。
具体に関する情報が多いので、抽象的に理解したい人にはあまり勧められない。(私はさーっと流し読みした)
今後の私にとって必要だと思う情報は、瞑想で左右の両半球の物理的な統合が強化できるということと、適度な運動は必要だということ。
著者は、腸内環境に良い食事として、伝統的な日本食に通ずる、
植物性複合炭水化物、魚、植物性脂肪、穀物、自然発酵食品をとる
赤肉、動物性脂肪、精製糖、加工食品を減らす
ポリフェノールや抗炎症作用がある植物性食物をとる
といった食事をオススメしている。
1年数ヶ月の人体実験の結果、上記に当てはまる食生活にたどり着いて腸内環境が安定して精神的に落ち着いている私も、上記の食生活をオススメしたい。
人体実験の途中で、バターを大量に食べていた時期があったが、動物性脂肪は体調が悪くなるので、私は、避けた方がいいと思う。
(追記。動物性脂肪を全く摂らないのもコレステロールが不足して悪影響なので、現在はオーガニックギーで摂取しているが、ホルモンやワクチンにまみれた通常の肉の脂肪は摂らない方が良いと思う)
ちなみに、この本では、日本の認知症増加に結びついているのは、動物性脂肪の消費量増大だという著者の分析がある。
アメリカで健康なのは全人口の5%だという分析がある。(この場合の健康とは、心身ともに健康で日常生活を楽しんでいてエネルギーに満ち溢れていること)
日本は何パーセントぐらいだろうか。
下痢や便秘、花粉症という、腸内環境の悪化による症状が当たり前で、寝不足や栄養不足が当たり前の国だから、よく見積もって5人に1人、厳しく見れば10人に1人ぐらい、かなぁ。
アメリカが病んでいるのだから、日本が病んでいるのも当たり前、である。
そういった、心身の不健康が当たり前の社会が変わればいいな、と思う。
終わりに
今まで見てきたように、食生活と病気は密接に関係している。
(カレーをよく食べるインド人はうつにならないとか、水道水にマグネシウムが入ってる沖縄はセロトニン充足でのんびりしてる人が多いとか)
日本人が戦前みたく腸内環境に良い食事をするようになれば、腸内環境が安定して精神が安定した人が増えて、社会全体がもう少し穏やかになるのかなー…という希望を持っている。
今の日本社会は、セロトニン不足でイライラした人やお金や時間に執着して振り回されている人が多くて、怖いので…(なので、高速移動手段が発達して気軽に国境を越えられるようになるまでは、中心から離れて引きこもりつつ生きる)
自己肯定的に、毎日を楽しく生きるためには心身の健康が不可欠なので、この記事を読んだ人が、心身の健康を取り戻せるきっかけになれば、幸い。
ちなみに、私は最近、ストレスでオナラが出ることに気付いた。(全ての人に当てはまるかはわからないが)
熱すぎるお風呂、運動、煮沸してない水道水を飲んだ時、などの、体が強いストレスを感じた時(=アドレナリンが出るような刺激があった時)に、オナラが出るので、腸が「やめろ」と教えてくれているのだと思う。
ストレス反応により、脳→腸への伝達があり、オナラという形で現れるのだと思う。(この、ストレスによる脳→腸の伝達が行き過ぎた形が、過敏性腸症候群なんだと思う)
頭で考えすぎる私だが、もう少し、体の声を聞いて生きていこうと思う。