
こんにちは、KYOです。
前回の記事で、鵜呑みにしていると不幸になる日本の常識をお伝えしました。
今回は、その洗脳を解く方法をお伝えします。
常識を捨てるために必要なことは大きく分けて4つです。
- 関わる人を選ぶ
- メディアを選ぶ
- 環境を選ぶ
- 日本を出た人の意見を参考にする
以下、順番に見ていきましょう。
①視野が広く、常識を疑う人と付き合う
私の場合、これが最初のきっかけでした。
常識を鵜呑みにして、親に言われた自己否定的な言葉を鵜呑みにして、世界が正しくて自分が間違っているんだと思い込んでいましたが、
常識を鵜呑みにしない、広い視野がある人と付き合うことで、自分の視野の狭さから抜け出すことができました。
付き合う人を選ぶときは、今の自分の価値観では何を言っているのかよくわからない、と思う人を選んだ方がいいでしょう。
反対に、自分と思考や視野が似ていて居心地が良い人は、変わりたいときには避けた方がいいです。これは、リアルでも、ネットでも、選ぶ本でも、全てにおいてです。
自分がある程度成長して、視野が広くなって自分に満足している段階で、似た人と付き合うのはありですが、
何にも見えていない段階で似た人とばかり関わっていると、一生、何も見えないままで終わってしまいます。
自己否定的で自己犠牲的だった頃の私の周りには、同じような人が多かったです。
そういう人と関わって居心地がよく、変化を求めないなら、似たような人と関わるのはありですが、
居心地が悪かったり変化を求めるのであれば、「似ていて落ち着くから」という理由で付き合う人を選ぶのはやめましょう。
常識を鵜呑みにして、視野が狭い人というのは、具体的には以下のような人です。
- 自他境界がなく、自分の価値観でアドバイスをしてくる
- 夢を語ると、現実的なアドバイスをしてくる
- 教師や親に多い
- 人の問題を自分のことのように心配して、可能性を潰してくる
簡単に言うと、自他境界がなく過干渉、です。
こういった人たちからは、
できるだけ離れるか、浅い付き合いに留めておきましょう。
「見守る」ことができる人と付き合おう
本当に相手のことを思うなら、「見守る」という選択ができます。
あなたの価値観や考えを尊重して、「見守る」という応援の仕方をとる人と付き合いましょう。
日本では多くの人が当てはまりますが、自他境界がない人が多いので、自分と違う選択をする人に干渉してくる人がいます。
自分と違う選択=自分が否定された、と感じる人が多いのです。
私もたまに、そういうモードになることがありましたが、自分の価値観や経験と違うことをしようとしている人に、「それは違う、こっちが正しい」と自分の価値観や経験でアドバイスしたくなったら、自他境界が弱くなってるなぁ、と自覚するようにしたらいいと思います。
過去の私がそうで、発達障害がある私の母もそうなのですが、発達障害の人は「自分にとって最善の選択は他者にとっても最善の選択である」と思っている節があるので、自分にとってのベストな選択と他者にとってのベストな選択は違うと意識したら良いと思います。
発達障害の中でも、ASDの人は、自分の中の前提条件に左右されるので、「自分にとって最適な選択や行動と他人にとって最適な選択や行動は違う」という前提に書き換えたら、楽になると思います。
根本から変えられなくても、意識するだけで、楽になると思います。
(そうして、その意識を続けていけば、自然とそういった意識を持てるようになると思います。
私は最初にこの記事を書いた5ヶ月後の現在、「自分にとって最良の選択と他者にとっての最良の選択は違う」と実感できるようになりました)
このテーマのまとめ
このテーマのまとめですが、自分自身が他者に価値観を押し付けていないか、自覚するのと、価値観を押し付けてくる人からは離れる、というのが、必要です。
そして、できれば、自分の価値観を押し付けずに「見守る」という方法をとれる人と付き合うこと。
「良かれと思って」とか「あなたのため」と言う人は、自分のために動いています。
違う価値観や言動は自分にとって脅威であるから、自分の世界を守るため、自分の価値観を押し付けてくるのです。
こういう人からは、できるだけ離れましょう。
教師や上司や親など、不可抗力で一時的に関わる必要があるなら、自分の夢や目標は黙っておきましょう。
言うと、「良かれと思って」現実的なアドバイスをされて、悪い暗示がかかります。
できると思っていたことが、できないかもという意識に変わってしまい、勿体無いので、こういう人たちに自分の夢や目標を語るのは、やめましょう。
②テレビ、新聞といった「常識を再生産するメディア」に触れるのをやめる
私の場合、これも大きな影響がありました。
私の場合は、
常識を鵜呑みにしていない人と付き合うようになった+マスメディアに触れなくなったことで、常識という洗脳から脱することができたと思います。
どちらかだけではなく、両方必要だと思います。どちらが先か、を決めるなら、マスメディアから離れることかな、と。
17年の夏頃からテレビを全く見なくなって1年半ぐらいですが、自尊心を削られずに済みます。
テレビなどのマスメディアは、マジョリティの自己肯定感を高めて、マイノリティの自尊心を削るという調査結果があるのですが、データで裏付けされるまでもなく、女性やLGBTなどのマイノリティに対して、マスメディアでは差別表現が当たり前なので、見なくていいと思います。
テレビを見て自尊心が高くなるのは、マジョリティのみ、すなわち、日本だと高齢の男性で大企業に勤めていて異性愛者で…というような人たちのみです。
このブログの読者で、そこに当てはまる人はゼロに近いと思います(笑)
自尊心を保つという面でも、常識という洗脳から脱するためにも、テレビ断ちは必要です。
若い人は、テレビは見ずにネットを使う人も多いでしょうが、ネットも、「マジョリティ向けはテレビと同じ」なので、ネットしか使わないから常識に洗脳されていない、とは言えません。
ネットしか見ていなくても、学歴差別や性差別や容姿差別を鵜呑みにしているなら、常識に洗脳されていて自分で自分を不幸にしている状態だと思うので、見るサイトを改めた方が良いと思います。
情報に振り回されないために
また、私を含めた発達障害の人は、情報を鵜呑みにしやすいので、「書いてあるからといって事実とは限らない」という意識を持ち、情報の真偽を確認する癖をつけると、良いと思います。
(そういう癖をつけて欲しいので、このサイトではソースの記載は最小限です。できるだけ、自分で調べてみて欲しいのです)
本当にそうなのか、別の意見があるのではないか、鵜呑みにする前に確認する癖をつけると、情報に振り回されることが減るのでは、と思います。
また、背景を想像することも大事だと思います。
「5つのサイトでAという商品が薦められている→Aという商品はそれほど素晴らしいのか」と考える前に、「複数のサイトでAという商品が紹介されている→Aという商品の紹介料が高いからなのかな」と、前提を疑うことが必要かと思います。
情報に振り回されやすい人は、情報に触れる際、複数の視点から確認してみることや、前提を疑うことを意識してみてください。
残り2つを簡単に紹介します。
大事なのは上の2つです。
付き合う人を選ぶこと、見る情報を選ぶことをした上で、
プラスアルファとして以下のことも意識してみてください。
③環境を選ぶ
中心に行けば行くほど、常識を鵜呑みにした人が多い、です。
日本の常識を鵜呑みにする→競争社会に参加する→中心に身を置くようになる、からです。
なので、田舎より都会、肉体労働者や中小企業の従業員よりも大企業の従業員や公務員、大卒以外よりも大卒や大学院卒の方が、常識を鵜呑みにしているということになります。
常識を鵜呑みにしたままで生きたいなら、都会に住み、大企業や終身雇用の従業員を目指せば良いと思いますが、自己肯定的に自由に生きたいのであれば、そういう生き方はオススメできないです。
ノマドワーカーの人たちが、田舎や海外に住むのも、常識を捨てて自由を重視する人たち(=競争に参加するのをやめた人たち)に都会や日本に住むメリットがないから、でしょう。
反対に、とにかくお金を稼ぎたい、大企業に守られたい、物がたくさん欲しい、モテたい、周りよりも出世したい、などなど、常識を鵜呑みにしている人は都会に住んだ方がいいでしょう。
あなたが、常識という洗脳から自由になりたいなら、都会よりも田舎、大企業や終身雇用の環境よりもベンチャーや中途採用前提の環境、をオススメします。
都会で暮らすと、テレビを見ていなくても、テレビを見ている人と同じように洗脳を浴びる機会が多いので。
駅や電車の中にある、大学受験の広告、美容や脱毛の広告、服や時計の広告、消費者金融の広告などを目にして、学歴や見た目や物やお金に価値があるというメッセージを日常的に浴びることになります。
それらを無視できて、なおかつ、都会に住むメリットがあるという人は、都会に住めばいいでしょう。
個々の事情にも寄りますが、情報や刺激の取捨選択が苦手でスルースキルが弱い発達障害の人は、
常識を鵜呑みにした人や常識を植え付けてくる洗脳が少ない環境をオススメします。
④日本を出た人の意見を参考にする
最後は、既に日本の常識を捨てた人の意見を参考にする、ということです。
日本に住んでいて日本の常識に縛られている人は、日本の悪口を言えません。
今の自分の状況と認知に齟齬がうまれ、不快になるからです。
心理学では、「認知的不協和」といいます。
簡単に言うと、日本に住んでいて日本の常識の中で生きているのに常識を否定すると矛盾が生まれ、モヤモヤする、ということです。
ですので、大多数の人は、日本の常識や社会制度に疑問を持っていても、見て見ぬ振りをしてしまうのです。そこを見ると、自分のアイデンティティが揺らぐから。
日本の常識や社会制度を疑えるのは、私のように一度アイデンティティが崩壊した人間か、既に日本を出た人間のどちらかということになります。
このブログを見て、日本の常識に洗脳されていることが不幸だと知っても、「それでも日本にも良いところがあるし」と考えるのは、ごくごく自然な反応なのです。
日本社会に良い部分もあるでしょうが、前回の記事に書いた日本の常識を鵜呑みにしていて良い部分はゼロに近いと断言できます。
(自分の経験と周りの観察から、自由で自己肯定的で心身が健康的な人ほど日本の常識を捨てていて、不自由で自己否定的で心身が不健康な人ほど常識を鵜呑みにしているからです)
それでも洗脳されていたいなら、それは、あなたの自由です。
多数派のシステムや価値観に流されていた方が、社会との摩擦が少ないので、生きやすい。
なので、思考停止して、現在の日本社会の常識に沿った振る舞いをして生きる、というのも、合理的な生存戦略なのだと思います。
このブログに興味を持つということは、少数派の脳をしている可能性が高いので、そういった方は、
わざわざ多数派に無理に合わせずに、常識を捨てて自分に合った環境で生きることをオススメします。
鵜呑みにすると不幸になる洗脳から自由になりたい、常識から自由になりたいと思う人は、是非、このブログで常識から自由になる方法を学んで、実践して、自由になって欲しいと思います。