アスペルガー向け

【誤学習に注意】ASD(アスペルガー)の人が苦しくなったら、前提を見直そう

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こんにちは、KYOです。

今回はASDの人に多い「誤学習」について、お伝えしたいと思います。

なお、現在はアスペルガーよりASD(自閉症やアスペルガーの総称)といった表記の方が適切なため、当ブログではASDという表記を使用しています。


ASDの人は、無意識のうちに、自分を苦しめる前提を抱えていたりします。

その前提ありきで考えるから、余計に苦しくなる。

一般的な人以上に、「べきねばが強い」から自分も周りも苦しくなる。そういう傾向があると思います。

 

常識を鵜呑みにして常識に縛られているのもそうだし、やらなくていいことをやらなきゃと思い込んでいたり、実際は違うことをこうだと思い込んで、その先行イメージ(=誤学習)に縛られていたり

そんな誤学習の例を私の実体験や周りのASDの観察を交えながら、共有したいと思います。


私の場合


  • 自己否定感

父に否定的なことを言われて育ったので、自己否定という誤学習がありました。

つい1ヶ月ほど前、私の視野を広げてくれた人から「あなたも、誰かに愛されていい」というようなことを教えてもらい、自分も誰かに愛されていいんだ、尊重されていいんだ、と、自己否定の誤学習から解放されました。

鵜呑みにしやすい発達障害の人は、否定的なことを言ってくる人やメディアから離れた方が良いです。

スルースキルが弱いので、自尊心を削られない人やメディアとだけ関わって、自分を守った方が良いと思います。


  • 世の中に対する認識

認知行動療法やアファーメーションで自己否定感をある程度克服して、アダルトチルドレンやパーソナリティ障害の要素が弱くなり、その代わりに、発達障害の要素が気になり始めた頃。

去年(18年)の夏頃からですが、「世の中が正しくない」ことが許せなくなりました。

自分の中に、「世の中は正しいはず」という前提があるせいで、苦しくなっていました。

 

物心ついてから、20年近く、自己否定+世の中が正しいという誤学習で生きていたので、世の中は正しいはずなのに、なぜこんなに理不尽や人権侵害だらけなんだ、と、許せなくなっていました。

そもそもの、「世の中が正しい」という前提が間違っているのではないか、世の中は理不尽で不平等で正しくないのではないか、と理解したら、怒りが弱くなりました。

建前としての、「努力は報われる」とか、「社会は公平で公正であるべき」という言説を鵜呑みにしているから苦しくなるのであって、現実は違うんだな、と。

 

発展途上国に生まれたら、努力が報われないのが当たり前です。公正や平等は自然に生まれるものではなく、人工的に整備していくものだから。

自然な状態では、公平や公正は保障されていない、のです。

(そして、人間が不完全な存在である以上、完璧な平等や公平は無理なのだと思います)

 

日本もまだまだ途上国だから、人権侵害が蔓延っていて、マイノリティであればあるほど努力や苦労が多いし、努力や苦労が報われるとも限らない、日常に理不尽や差別が多いんだなぁ、と。

そんな風に、「世の中は正しくない」という前提に変えたことで、モヤモヤが少し減りました

 

世の中が正しくないのであれば

正しくない世の中、学歴差別や性差別や容姿差別や年齢差別や人種差別など、差別が当たり前の環境に適応して病むより、社会に適応せずに生きていく道を模索した方が自分のためだよな、と思います。

人工的に平等が整備された環境なら、努力のコスパは悪くないかもしれませんが、100努力しても、性別や見た目や年齢といった先天的な要素で正当に評価されないなら、努力が正当に評価される環境を選んだ方がいいよな、と思います。

フィールドを選ぶことが大事だと思います。

(発達障害を含めたマイノリティの人は特に)

 

マイノリティや、属性より実力を評価されたい人は、フリーランスや起業、ベンチャーや外資など、年功序列や男尊女卑といった日本的な文化が弱い環境を選んだ方が良いと思います。

 

前提を見直そう

他にも、極端な食事をしていて体調不良になり、その食事をしている前提で、試行錯誤をしていたけど、そもそもその食事を見直したらいいのではないか、とか。

メイクを嫌々していたけど、そもそもメイクをしなくていいのではないか、とか。

自分の中での思い込み、誤学習を減らしていくと、楽になります


周りのASDを見てみても、自縄自縛が多い

発達障害と自覚せずに働いていた職場が、自覚してから見てみると発達障害だらけだったのですが、同僚30人ぐらいのうちの、私以外のASD傾向のある女性3人ともが、やらなくていいことをやらなきゃと思い込んでいて、大変そうでした。

 

「ミスは許されない」と思い込んでいて、他人のミスを細かく指摘して、自分に対しても「小さいことでも指摘してほしい」と言って、周りから疎まれている人とか(ASD傾向が強すぎて、浮いていました)

先の人ほど、周りに完璧主義を押し付けないものの、仕事のやり方も自分の見た目も完璧でないと気が済まず、1時間に1回はメイク直しにトイレに行く人とか。

同じく完璧主義で、見た目にこだわるものの、内蔵の健康はめちゃくちゃで、体調不良が当たり前の人、とか。

この人たちは、「ミスは許されない」とか、「完璧な見た目でなければならない」とか、「体調不良は仕方ない」といった誤学習があるから、自分で自分を縛って、生きづらくなっているんだろうなぁ、と。

 

私も、ミスが怖く、完璧な見た目を目指して、体調不良があるのが当たり前だった時期があるので、よくわかります。

ASD特有のセロトニンの少なさも関係してそうなので(日本では少数派ですが、高セロトニンのASDもいます)、気持ちだけではどうにもならないかもしれませんが、完璧主義を捨てて、ミスを受け入れて、体調不良を減らす方向で考えるのが、楽になる秘訣かなと思います。

そのためには、考え方だけではなく、食生活を含めた生活習慣の変化が必要ですが、「誤学習によって自分で自分を縛っているかも」ということを自覚するだけでも、楽になるのかなと思います。

 

まとめ

ASDの人は矛盾が許せない(グレーが理解しにくい)ため、1つをインプットしたら、それ以外を認められなくなるんだと思いますが、その特性を受け入れて、それを利用したらいいと思います。

自分が楽になる「前提」をインプットする

 

私の場合、私は愛されていいんだ、とか、世の中は正しくないんだ、というのが、それにあたります。

もしあなたが何かに、許せない、腹が立つ、と感じた時、

「自分の先行イメージ(誤学習)との差で、モヤモヤしているのではないか」と考えてみてください。

自分のなかで、こうあるべきという誤学習があって、そのせいなのではないか、と。

もし誤学習のせいであれば、そのイメージを変えてやれば、状況は変わらなくても、楽になります

 

状況を変えるか、思考を変えるか、どちらかしかないですしね。

無理矢理に我を通して状況を変えようとするのもありかもしれませんが、それを繰り返していると周りと衝突して自分も周りも疲れるので、

思考を変える=誤学習を見直すという選択肢も、使ってみれば良いと思います。

以上、誤学習についてでした。



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