
こんにちは、KYOです。
今日は、先日初体験して、効果が大きかった「タッピング」について、お伝えしたいと思います。
追記
全ての精神疾患は、「病気のアイデンティティを手放すこと」で治ると思います。
そこに至る過程の1つとして、「タッピング」も有効だと思いますが、絶対に必要ということではないので、ご注意ください。
全ての人に必要なこと(だと私が思うこと)はこの記事を参考にしてみてください。
タッピングが必要な状態とは
PTSDやうつや社会不安障害など、多くの精神疾患では扁桃体の過覚醒が起こっています。
簡単に言うと、脳の中で恐怖を感じる部位の扁桃体が過剰に反応してしまっている、ということです。
その結果、人が怖い、視線が怖い、少しの物音に反応してしまう、気配に敏感、トラウマを思い出す状況で交感神経過剰になる、などの症状が出ます。
私は小学生高学年頃に、この過覚醒の症状が出始め(他人の視線がとにかく怖くなった。交感神経過剰で常にドキドキして光が眩しかった)中学生になって、当時かかった病院の医師に社会不安障害と言われ、長年SSRIを服薬していました。
飲んでいる間はSSRIが扁桃体を抑えてくれて、飲む前より恐怖心が弱くなっていましたが、止めると、飲む前と同じ過覚醒の症状が出てきました。
15年飲んでいても、根本的解決にはなっていなかったのです。
薬は対処療法でしかなく、根本的解決として、脳の変化が必要です。
SSRIのメリット・デメリットについて知りたい方はこちらの記事を参照してください。
扁桃体を抑えるためには、
根本的解決として
・前頭前野を鍛える(詳細はこちらの記事)
・EMDRやタッピング、ヨガなど体からのアプローチでトラウマ解消をする
対処療法として
・SSRIを使う、CBDオイルを使う
という方法が挙げられます。
脳の問題なので、脳や体にアプローチする必要があります。
今回は、その中の1つ、タッピングについて、お話します。
タッピングとは
タッピングは、「TFT」とも呼ばれており、1970年代に発見された方法だそうです。
簡単に言えば、自分の体をトントンと叩くだけです。
無料で、即効性があり、自分1人でできる方法なので、自己コントロール感を感じるためにも、おススメです。
ただ、最初はプロの手を借りてどんなやり方かを体験した上で、家で自分でやってみてもいいかもしれません。
タッピングが必要な状態の方は、不安や恐怖が強いと思うので、最初はプロに教えてもらった方が良いかな、と思います。
いきなり自分でやる際は、重篤なトラウマは避けて、思い出しても大丈夫なトラウマで試してみたら良いと思います。
それで、そのトラウマの恐怖心が消えていれば、もう少しハードなトラウマを思い出して、やってみてもいいかもしれません。
一番安全なのは専門家のもとで行うことなので、無理はしないでくださいね。
詳細なやり方は、こちらを参考にしてください。
日本TFT協会の公式サイト
http://www.jatft.org/stress-caring.html
私個人の効果について
存在は知っていたものの、自分でやるという選択肢が見えていなかった、タッピング。
個人的には、最初は自分でやるより、プロに教えてもらった方がいいかな、と思います。(最初の質がイマイチだと、良いものも効果がなく、その手法への信頼が下がってしまうので。サプリもトラウマ解消法も、最初は質の良いもので試す必要があると感じます)
先日、将来的なEMDRを前提としたカウンセリングの際に、まずは手軽なタッピングから、とカウンセラーさんに暗示(今は安全なところにいるよ、もう終わったことだよ、というようなフレーズ)をかけられながら、言われるままに体を叩いたのですが、効果はありました。
前は思い出すと怖かった、ストレスで頭が締め付けられたり胸がドキドキしたトラウマが、ぼんやりした記憶に変わり、思い出しても前ほど身体的・精神的苦痛を感じなくなりました。
ずっと、トラウマに対して、認知行動療法など思考や言語からのアプローチのみでしたが、タッピングやEMDRなど体へのアプローチも必要なんだな、と実感しました。
私のように左脳に偏っている人は、思考や言語からのアプローチが中心になると思いますが、騙されたと思って、体からのアプローチも試してみて欲しいと思います。
注意点として、トラウマを想起すると連想で他のトラウマが出てきたり、一時的に過覚醒が強くなりキレやすくなったりするので、安全な環境、落ち着いた精神状態で行うのをオススメします。
一時的に不調になっても、自分を責めずに、今より更に良くなるために必要なことなんだ、と、前向きに捉えてくれたら嬉しいです。
以上、今回はタッピングについてでした。
私のように、PTSD症状が出るほどのトラウマを抱えている人は、心・体・脳、各方面からのアプローチを試してみて欲しいなと思います。