こんにちは、KYOです。
今日は、副腎疲労がある人は「断糖」は危険だということについて、私の体験談を交えて、お伝えします。
私自身、副腎疲労があったのに糖質ゼロの「断糖」をして、副腎疲労が更に悪化したからです。
目次
副腎疲労とは
糖質過多は良くないが、ゼロも危険
治療者の側が「個体差」を理解していない場合も
副腎疲労とは
副腎疲労とは、アジソン病までいかないまでも副腎が機能低下して色々な不定愁訴がある状態です。
(一般的に知られるようになり、情報が溢れているので、詳細は割愛します)
副腎疲労には3つのステージがあります。
ステージ1では
コルチゾール↑ DHEA↑
が起こり、一般的に、無症状です。
ステージ2では
コルチゾール↑ DHEA↓
が起こります。
コルチゾール↑により、交感神経優位で、イライラ、ピリピリ、セカセカしていて、攻撃的かつ常に忙しくしています。
血糖値が不安定で、食後3,4時間で低血糖になりイライラしていたり、昼食後に高血糖で眠くなっていたりします。
DHEA↓による、性ホルモンの低下やアルドステロンの低下があります。
副腎疲労は甲状腺機能低下を引き起こすので、髪の毛はパサパサで肌も乾燥していて見た目は痛々しいのに、コルチゾール↑で元気で、矛盾が多くて不気味な存在です。
見た目は不健康なのに、本人は元気なつもりでいる人です。
病んだ環境ではステージ2の人が多い気がします。
私の父がこの状態で、私も長年この状態で生きてきました。
長年この状態で、栄養に気をつけて回復しかけたものの(血糖値の維持ができるようになったり、甲状腺機能低下がマシになったり)、「断糖」をすると後述するステージ3に進みました。
ステージ3では
コルチゾール↓ DHEA↓
が起こります。
DHEA↓による、アルドステロン↓ 性ホルモン↓ などの影響で
脱水、電解質バランスの乱れ、性欲なし、生理なし、甲状腺機能低下に似た症状、
コルチゾール↓により アレルギーの悪化、などの症状が出ます。
私は現在、これらの症状が現れています。
先天(虐待以外の原因で)ASD+虐待というハードな環境で育っていても、ステージ2でしたが、「断糖」という体に極度のストレスになることをすると、ステージ3にまで進みました。
ステージ3でも重度になると、朝起きられない、動けないという「うつ」のような状態になるそうです。
糖質過多は良くないが、ゼロも危険
高血糖、炎症などをもたらすため、糖質はできるだけ少ない方がいいというのが一般人にも共有されるようになってきました。
糖質の過剰は健康に悪影響という事実(耐糖能が高い場合は、別です)+痩せ至上主義な国のため、
糖質制限が市民権を得ていますが、糖質ゼロはオススメしないです。
うろ覚えですが、糖質制限は
- スーパー(1日20g以下
- ローカーボ(1日50~100gぐらい
- それ以上(1日100g以上
と3種類あります(細かい数字は適当です)
私は、ローカーボをオススメして、スーパー糖質制限はオススメしません。
理由として、極端な糖質制限(糖質ゼロ)は、長期的な安全性が検証されていない、副腎疲労の人には禁忌であるためです。
副腎疲労がある人は、「糖新生」によって血糖値の維持ができないので、適量の糖質を摂る必要があります。
(実際に私は糖質ゼロで副腎疲労のステージが進みました)
糖質ゼロはあくまで治療食であって、一般的な人が健康のためにするなら、1日50~100g程度の中程度の糖質制限をオススメします
(細かい量は個人によって適量が違うので、参考程度にしてください)
要は、食後高血糖にならない程度に、適量に摂れば良いということです。
筋肉が多いと糖が筋肉に吸収されるので、一般的な人より多くの糖質を食べても、高血糖にならなかったりします。
当たり前ですが、個体差が大事で、万人に共通する糖質量というのは無いわけです。
筋肉が多く、肉体労働をしているなら、多めの糖質量が適量であるし、筋肉が少なく運動もしないなら、糖質量は適度にしないと、余分な糖質が高血糖や炎症を起こす、ということです。
一般的には、中程度の糖質制限がオススメですが、食後高血糖にならず糖質ゼロでもないなら、どの程度の量でも良い、と言えます。
(種類は選ぶ必要があります。血糖値を急上昇させる精製糖ではなく、未精製糖質であれば、適量は個々の耐糖能によって違います)
治療者の側が個体差を理解していない場合も
私はもとから中程度の糖質摂取量で安定しており、そのままで良かったのですが、「アスペルガーは断糖するべき」というアスペルガー医師の発言を鵜呑みにして、断糖をして副腎疲労が悪化しました。(アスペルガー医師として、メディアによく登場している人がそういった発言をしています)
確かにASDには抗炎症が必要なので、糖質の摂取量は減らす必要があると思いますが、副腎疲労があると、糖質は適量必要です。
その医師はアスペルガーゆえに個体差という概念がないのだと思いますが(ASDは視野が狭くなりやすいため)、同じアスペルガーでも体質は様々です。
腸内環境が悪い、脳に炎症がある、といった点は共通するかもしれませんが、それ以外は様々だと思うので(セロトニンのレベルも様々、ドーパミンのレベルも様々、内蔵のダメージのレベルも様々だと思います)
腸内環境を良くする、脳への炎症を減らすといった点以外は、人それぞれ必要なアプローチは違うと思うので、誰か一人の意見を鵜呑みにせず、色々な意見や知識に触れて、自分の体質に合った方法を選んでください。
(このサイトの情報も、自分の体質に合わないと思うなら、鵜呑みにせず、参考程度にしてください)
以上、個体差を考えていないアスペルガー医師の発言を鵜呑みにして、体調不良が悪化した当事者からの注意でした。
副腎疲労があり、食生活や生活習慣をどうしたら良いか悩んでいる方は、この本を参考にしてみてください。
(副腎疲労関連の本の中で、特に内容が充実していると思いました)