アスペルガー向け

ASD(アスペルガー)に必要な13の【考え方と行動の修正】について、当事者が解説

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ASD(自閉症やアスペルガーの総称)には、認知の修正や栄養の補充が必要だと、書いている。

過去の私、母、最後の職場にいた無自覚ASDたちなど、これらが弱い人たちは何らかのトラブルを起こしていたりする(本人がそれに気付いているかは不明だが)

 

症状改善のためには両方とも必要だが、今日は、認知の修正について、解説する。

 

前書き

私は、音に敏感ということ以外、症状はないと思えるようになった。(客観を気にしても仕方ない、主観で良い部分を見ることが必要)

そういう風に思うためにも、症状をあまり気にしない方がいい。

 

気にしない方が良いと言っても、いきなり「気にしないと決める」だけでは難しいと思うので、

主観で良い部分を見て、苦手なことや凸凹ゆえの症状と言われる部分をあまり気にしないために

・栄養補充などで認知力を回復する

・認知行動療法で自分や周りを苦しめる認知や行動を減らす

・得意を活かせて苦手が問題にならない環境を選ぶ

ことが必要。
 
 

この記事では、2つ目の考え方と行動の改善を解説する。

(栄養補充はこちらの記事を参考に)

 

あまりにも物理的な栄養不足が大きくて、認知力が低下している人(過去の私はそうだった)は、栄養補充を先にした方が良いかもしれない。

 

なお、下記は無自覚ASDに多い傾向であり、全てのASDに当てはまる認知の傾向ではないと断っておく。

(左脳への偏りの程度、性別、虐待の有無、セロトニンの高低、ドーパミンの高低などで、同じASDでも症状は違う)

 

ASDに必要な認知の修正

 

・衝動的な行動を減らすために

この記事でも書いたが、無自覚ASDは前頭前野の機能が低下している人もいる。

特に、虐待やいじめなどで二次的なストレスがあると、機能低下している。

 

無自覚ASDの有名人を見ていると、小説家、漫画家、法学者など、多岐にわたる職業で、男女問わずDVに発展してる。(私が無自覚ASDだった頃、無自覚ASDが書いた、キレるのをやめるための本、を買っていた)

無自覚ASDは、カッとなって手をあげるのをやめることが必要。

私の経験で言うと、精神的虐待をする父に殴られたことはないけど、無自覚ASDの母に殴られたことはある。

私も恋人にカッとなって手をあげたことがある。

 

衝動性のコントロールとして、

前頭前野を鍛える(詳細は上記の記事)

セルフイメージを変える

・反射でイライラした時に前頭前野で介入して冷静になる

などが効果的。

 

「自分は衝動性をコントロールできる」というセルフイメージに変えた上で、瞑想などで前頭前野を鍛えて、過去のトラウマなどで反射的にイライラしたら、前頭前野の理性的な思考で扁桃体を抑える。

前頭前野-扁桃体はシーソーのようなもので、片方が優位なら片方が抑えられると理解すれば、扁桃体優位になったとき、前頭前野を働かせれば、イライラや衝動的な行動が抑えられるとわかる。

 

具体的な介入としては、理性的な思考として「悪意があると思ってイラついたけど本当にそうなのか」とか「怒ると自分に不都合だから、やめておこう」とか「自分は何に反応して怒ったのか」など。

怒りを感じるのは生物として自然だが、反射で行動しても仕方ない。

 
 

・相手を追い詰めずに感情的な寄り添いを見せるために

無自覚ASDは感情的な寄り添いがなく、ひたすら正論で責めてきたりする。私の母がそうだった。

正論は必ずしも必要とは限らないと理解することと、自分に優しくすることで、他者に優しくなれるかな、と思う。

自分に優しくなれば、他者に優しくなれる

 

詳しくはこの記事に書いたが、私は自己受容をしたら、他者にも前より優しくすることができるようになった。

自分に厳しいと、他者にもべきねばを押し付けて厳しくなるので(過去の私や、無自覚ASDの大多数)自分を許して、自分に優しくすることが大切なのだと思う。

 

 

・自分に都合の良いロジックを作るのをやめるために

歴史上の独裁者や犯罪者だったり、私の母もそうだが、自分に都合の良いロジックを作って、悪行を正当化していたりする。

私の母の場合、家事育児を夫に丸投げしていることについて「私は仕事しているからいいもん」という理屈だった(夫も仕事しているのに、そこを見ないのは自分に都合が良すぎる)

 

左脳優位でロジック重視なので、なんとなく理屈が通っていたらそれでいいと思ってしまうのだろうが、それを意識して、「理屈が通っているかより優しいかどうか、誰かを傷つけていないかどうかを優先する」と決めた方がいいと思う。

 

理屈が通っていたら、誰かを傷つけてもいいというのは、独裁者や犯罪者と同じ、正しさ重視の左脳人間としては、それは許せないはず。

正しさに引きずられる左脳優位な部分を利用して、正しくあるために「優しく、誰かを傷つけていないかを優先する」ことが大切だと、理解したら良いと思う。

 

正しさやロジックも大事だけど、それよりも、優しさや誰かを傷つけない選択を優先する、と決めたら良いと思う。

自分のこだわり(正しさや理屈優先)のせいで、人間関係がうまくいかず、そのせいで自分の人生のQOLが下がるのは勿体ない、と、合理的に考えるのも良いと思う。

 

 

・矛盾の指摘をやめるために

これも、無自覚ASDに多いと思う。

私の母は、常に「前と言っていることが違う」と言っていた。

私や父のことを「言うことがコロコロ変わる」と批判していた。

コロコロ変わる方が当たり前で、変わらない前提で話している自分の方がおかしいと気付いて欲しいが、残念ながら、無自覚ASDはそういうことに気づいていない。

私も過去、「前と言っていることが違う」というような発言を親しい人にしたことがある。

 

当たり前だが、人はロボットとは違うから、前と言ってることが違っていても、仕方ない

会社の就業規則や上司からの指示など、コロコロと変わると困るもの以外は、変わって当然だと意識したら良いと思う。

そして、コロコロ変わるかどうか、を見ても仕方ないと気づいた方が良いと思う。

 

人間関係の目的は何か。

一緒に楽しく過ごしたり、穏やかな時間を過ごすことである。

なのに、その目的を忘れて、「発言に矛盾があるかどうか」を気にするという手段だけにとらわれても、仕方ない

 

矛盾の指摘をしたい人は、某裁判ゲームの中だけでやったら良い。(このゲームが売れているのは、左脳人間が多い国だけである。右脳優位な人は興味を持たないため)

あくまで、現実の人間関係では、「楽しく過ごしたり穏やかな時間を共有すること」を目的として、発言の矛盾の指摘という些末なことにとらわれるのは、やめた方が良い

そして、自分も、前と違うことを言っても良いのである。

(私の母は「私は考えが変わらないもん。発言が変わらないもん」というようなことを言っていたが、考えがずっと変化しない方が変である)

 

 

・自他境界を持つために

ASDだけではなく、ADHDにも、自他境界がない人が多い。

傷つけられたことが多いことによる脳の変化なのか、トラウマとは無関係の脳の変化なのか、何らかの脳の変化によって、発達障害がある人は自他境界が弱くなっている

(追記。右脳が自他境界をになうので、ASDやADHDに共通する右脳機能不全が、自他境界のなさの原因かも。

右脳機能不全の詳細は、この記事)

 

対処として、それを自覚することと、「自分には無関係」(自分の問題とは違う)と意識することが、有効かなと思う。

相手に自分のやり方を押し付けても仕方ない、相手が自分で気づくのを待つ。自分は見守るか、その手助けをするのに留めておく。

そう決めて、見守ることが大切なんだと思う。

 

過干渉は精神的虐待にもなることなので、そんな、人間関係に悪影響が出ることはやめる、と、理屈で理解しても良いかも。

 

 

・学歴とかIQとか年収とか何か一つのものさしに固執するのをやめるために

無自覚ASDは、常識を鵜呑みにして差別主義者になっている人がいる

過去の私、母、職場の無自覚ASDの人たち、誰もが、年齢や学歴や職業や性別などで人を差別していた。

ネットでも、無自覚ASDで過去に差別主義者だったから、今、差別に怒っているという人を見かける。

そういう差別表現に溢れている日本の環境も問題だが、それを鵜呑みにして差別主義者になる無自覚ASDも問題だと言える。(ネットで差別表現をする人が多いのは、日本の無自覚ASDの多さと関係していると思う)

 

対処として、常識を鵜呑みにすることをやめること。

人はそれぞれ主観で生きているから、何か一つの客観的な指標で比べたり優劣をつけたりするのは無意味、それは資本主義に踊らされているだけと理解すること。

優越感や劣等感は自尊心に問題があるから起こる感覚なので、自己肯定感を高める+常識を捨てることで、一つの基準にこだわって差別したり劣等感を感じたりすることがなくなる。

 

そういう、常識を鵜呑みにして差別的な発言を繰り返す人たちが大多数の環境は、離れた方が良いと思う。(ネットも実生活も)

 

 

・完璧主義をやめるために

これは低セロトニンタイプのASDに当てはまる

高セロトニンタイプは、極端さはあっても完璧主義は弱い。

 

対処として、物理的にセロトニンを増やすことも必要だが、一番は、

「自分の不完全さを認める、許す」

ことだと思う。

物理的にセロトニンが増えていても、自己受容が弱いと、完璧主義のままなので(そういう時期があった)

物理的にセロトニンを増やしつつ、自分を許すことで、完璧主義から解放されていくと思う。

 

秩序立ったものが好きな左脳人間からすると受け入れがたいが、世の中は無秩序で理不尽で予測不可能なのである

日本は左脳人間や低セロトニンが多いから秩序立っていて清潔だが、そういうコントロールを増やせば増やすほど、自分を追い詰めるので、意識的にコントロールを手放すことが必要だと思う。

(社会全体がコントロール過剰で、定刻より数十秒遅れたら謝罪という異常な正確さを追求する社会だが、そういった組織で働くのはやめた方がいいと思う。自分のコントロール過剰な部分が強化され、疲れる)

 

結果へのこだわり、こうあるべき、を捨てれば、コントロールも減るので、こだわりやこうあるべきを手放していけば、完璧主義も手放せると思う。

 

 

・手段より目的を意識するために

ASDは目的より手段にこだわる人が多い。

右脳優位だと目的を意識できるが、左脳優位だと手段に目が向く模様

その結果、本来は手段である「健康」に固執したり、「お金」に固執したり、「仕事」に固執したりする。

 

最後の職場で、ASD度が強い女性が「自分が完璧に仕事をすること」という手段に固執して「周りと協調して仕事を成し遂げる」という目的を疎かにしていた

自分の中では、それで筋が通っていて良いのかもしれないが、周りから見たら迷惑な人でしかない。

その人はASD受動型で、周りに迎合しているのに、視野の狭さで浮いていて痛々しかった。(なので同族嫌悪もあり、衝突していた。私が無自覚な頃で、自分の嫌な部分を見ていたのだと思う)

 

そんな風に、手段に固執し過ぎて自分も周りも苦しめないように、「目的を意識する」という意識が必要だと思う。

この記事でも書いたが、私の場合はそういった意識とアファーメーションで、手段に固執することが減らせるようになった。

ASDは、部分を見過ぎたり、手段にこだわりすぎる部分を自覚して、目的を意識した方が良いと思う。

 

 

・迎合をやめるために

無自覚ASDで、先天的に低セロトニンだったり後天的なストレスで低セロトニンになっていると、迎合が激しい場合がある

迎合すると余計に周りとの関係が悪くなると思うので(上に書いた無自覚ASDの女性は迎合していたが、それが空回りしていた)、周りと上手くやっていくためにも、迎合はやめた方が良い。

 

迎合をやめるために、自己肯定感を高めることが必要

この記事などを参考に、自己肯定感を高めてみてほしい。

 

 

・自分は凄いアピールor 自虐をするのをやめるために

承認欲求に問題があり、低セロトニンだと自虐、高セロトニンだと自慢になりやすい。

私の母はずっと「自分は頭が良いのに県外に行く選択肢がなかったから、〇〇大になった、もっと良い大学に行けていた」と言っていた。

常識を鵜呑みにして、大学名での優劣をつけた上に、それを延々と家族に聞かせるって、狂ってるなぁと思う。

 

相手の感情、事情、都合を無視するというASD症状に加えて自尊心の問題があれば、母のように面倒な人になるのだなぁ、と(過去に私もそういう時期があったが)

こういった自虐や自慢は承認欲求の問題なので、承認欲求を満たせば、自虐や自慢をしたいという気持ちが無くなる

 

承認欲求や自己肯定感を満たすために必要なのは、今までにも書いてきたが、「自分を許す」ということ。

自分を許して自分を認めて、承認欲求を自分で満たすことが必要。

自己肯定感の記事なども参考にしてほしい。

 

 

・バランスの良いスケジュールを立てるために

無自覚ASDだと、ずっとゲームをしていたりネットをしていたりする。

私の母は仕事から帰ってきて、ずっとネットをしていた。(家事育児は全て夫に丸投げしていた)

1つのことに集中しすぎるのもバランスが悪いので、バランス良く、色々なことをするために、予定を管理した方が良いと思う。

 

私は虐待の影響のADHD傾向もあるので、予定は全てメモで管理している

去年の夏頃から、予定や覚えたいことなど、全てメモで管理するようになって、QOLが上がった。(それまでにも予定はメモをしていた気がするが、確かではない。重要なことは強く記憶されるが、どうでも良い日常のことはあまり覚えられない脳なので。なので、メモは必須)

 

インプットとアウトプットのバランス、仕事と息抜きのバランスなど、バランスを意識して予定を立てている。

予定を立てるのは大事だが、予定はあくまで手段なので、予定外のスケジュールが入った場合、柔軟に対応することが必要。

管理がストレスにならない程度に、管理をして、バランスを意識したら良いと思う。

 

    

・自分が絶対に正しいという思い込みを捨てるために

無自覚ASDは視野が狭いせいなのか、自分が絶対だと思っている人が多い。

私の母、過去の私、最後の職場にいた無自覚ASDたち

左脳的な頑固さが出ているのかもしれないが、自分には知らないことも見えてないこともたくさんあると意識することが必要

 

全てのことを知るのは不可能だし、全てのことを知ることが不可能な以上、自分の知識や判断には誤りもある。

自分の知識や判断に誤りがあってもいい、と、正しさや完璧を諦めたら、自分が絶対正しいという固執は減ると思う。

 

自分の正しさに固執するのをやめたら、他の可能性も見えるようになって、結果的に自分が楽になる。

自分は全て知っているわけではない、全て知っていなくてもいい、と、無知を受け入れられたら、良いと思う。

 

 

・どっちでもいい、を増やすために

無自覚ASD左脳的なこだわりだったり、低セロトニンゆえのこだわりの強さがある

母も毎日同じものを食べたがるようなところはあったが、毎日規則正しい生活やこれじゃないとダメというこだわりの強さが激しいのは低セロトニンのタイプなので、セロトニンを増やせば良いと思う。

 

物理的にセロトニンが増えてこだわりが弱くなったら、考え方のパターンとして、「どっちでも良い」「正解の選択肢はない」というのを意識したら良いと思う。

正解を選ぶために必死になって悩んでストレスを溜めるより、どっちでも良いと軽く捉えて、気軽に選んだ方が合理的だし。

 

そもそも失敗はないから、正解もないし、そうしたら、どっちでも良いことに真剣に悩むのがバカらしくなると思う。

予想と違ってもラッキーだし(学べることがあるから)予想通り上手くいってもラッキーだし、どんな結果でも良いと受け入れられるようになれば、悩んだりこだわったりは減ると思う

 

 

 

以上、無自覚ASDや自覚したてのASDに必要な考え方を紹介した。(認知行動療法ということになるのかも)

 

こちらの栄養補充の記事を参考に、栄養補充をしながら、良い考え方と行動を増やしていって、楽になる人が増えれば嬉しい。

 

個人的な話や意見

精神的に落ち着いてきたので過去の整理(過去に書いていたブログの削除、断捨離など)をしているが、私も1年前は病んでいた

1年前のブログ(削除済)では、まだ、自分や周りにモヤモヤしていて(ASDだとも知らなかった)、ASDを自覚した後に栄養補充をして安定してきた今年の23月頃から「与える」記事を書けるようになり、4月からこのブログで色々と発散して、今、こういう記事が書ける状態になった。

 

なので、今、色々と、病んでいたりモヤモヤしていたりする人でも、諦めずに、自分を信じて前向きに自己改革に取り組んでみてほしいと思う。

かかる年月は人それぞれだと思うが、自己改革に取り組んで自己理解と自己受容が進めば、自分に優しくなり、周りにも優しくなれるので

 

ASDの人は真面目なので、その真面目さを自分を苦しめる方に使うのではなく、自分が楽になる方向に使って、自縄自縛を減らして生きていってほしいなぁ、と思う。

 

グレーゾーンの認知が広がった方が良いと思う

この4ヶ月、ASDについて色々学んで理解した。

個人的な意見として、明らかに定型発達と違うとわかるレベルではなくても、ASDは多い(世間的にはグレーゾーンと言われるのだろうが)のだから、そういう、グレーゾーンの認知が進んだ方が良いと思った。

 

自分がASDだと知らず、虐待したり暴力を振るったりカサンドラを生み出したり、そういう人も少なくないのだから、特殊な病気のように扱うのではなく、認知特性の違いがある人種として、一般的に認知が深まると良いなぁ、と思った。

 

絶対数が少ないならまだしも、日本にはそれなりにいるのに、特殊な存在であったりスティグマのような認識であったりするのは、変だと思う。

グレーゾーンの概念が広まれば、今なんとなく生きづらい無自覚ASDが、自分の脳に凸凹があったせいか、と気付いて、生きやすくなると思う。

 

この記事に関連する

ASDに必要な認知行動療法が学べる

(著者が先天ASD+機能不全家族育ちで、ASD+劣等感や不安に悩む人には役に立つと思う)

 

 

男性には役に立たないかもしれないが、女性のASDは参考にしてみてほしい。



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