発達障害の考察

【ASD(アスペルガー)の脳】現時点で明らかになっている、脳の特徴【DMNが弱い】

更新日:

 

前回考察した時よりも、視野が広くなり、情報も増えたので、ASDの脳について再びまとめてみる

前回は「右脳機能不全」という1つの側面しか見ていなかったが、今回は色々と複数の要因を検討してみた

(それでも、ASDは右脳機能不全という私の結論は間違っていないようだが)

 

ASD(自閉症やアスペルガーの総称)の脳を定義するのは難しい

注意点として、ASDの脳を定義する難しさがある

ASDの脳の難しさとして

・主観と客観の違い

・全員に共通する状態はない

・脳の研究も途中(AエリアはAという前提が間違ってるかも)

というものがある。

 

上記を詳細に解説すると

客観的に見れば症状が出ていても、主観では症状を認識できていなかったりするというのが1

全員に共通する状態はなく、似た特徴を持つ人をASDと一括りにしていること1

脳の研究も途中で、前提が間違っているかもしれないということが1

 

なので、簡単に言えば

ASDの脳がどうなっているか確実に定義するのは難しい」ということになるが、わかるところだけ、まとめてみる

 

 

ASDの脳(ある程度研究があるもの)

・「集中」が強く「DMN」が弱い

ASDの場合、安静時のDMNが弱いと明らかになっている(参考リンク)

心理学的には、認知的閉鎖欲求が高いということになる。

 

その結果、集中の行動が多く

(順番通り、几帳面、ロボット的、マニュアル至上主義、理論、個人、自己、逐次処理、完璧主義、IQ、具体、専門、直列、事実、結果、せっかち)

DMNを使う非集中の行動が少なくなる

(経験、チーム、利他、マルチタスク、許す、EQ、抽象、バランス良く、並列、信じる、過程、直感)

 

ASDの私がASDの人間の作品や文章を好むのも、認知的閉鎖欲求の高さが合うから、なのだろう(左脳への偏りの程度が似ているのだと思う)

集中を左脳、非集中やDMNを右脳と考えることもできる

(私はそう考えている)

 

DMNがになう部分は

・相手の感情

・自分と相手の違い

・相手の世界観

ASDはこれらが弱い。

日本にはASD(グレーゾーンを含む)が多く、こういった人が多い

(自他境界がなく自分の価値観を押し付けてくる人が多い。左脳に偏った人が多い)

 

認知的閉鎖欲求の高さ=左脳への偏りとも言える

繰り返しが好き、パターンを好む

 

余談。日本社会にASDは合う面もある

ASD傾向があり右脳機能不全が4割、定型発達(右脳も左脳も両方使える)でも左脳に偏った人が3割ほど、日本全体で7割ほどは左脳に偏っているという説もあるので、ASDは日本と親和性は高いと言える

(定型発達で右脳優位な人は海外には多いと思うが、日本ではそこまで多くはなく、不当な扱いを受けている場合もある)

 

追記。

左脳に偏った人間が7割という情報の先入観を減らして見てみても、左脳優位が4割前後、右脳優位が5-6割ぐらいで、諸外国より左脳優位が多いのは、間違いないと感じる。

 

日本には右脳優位が他の国より少ないので、利他やボランティアや他者信頼が根付かないのも仕方ないのだと思う。

自分や家族や自分の会社にしか興味がなく、社会全体に無関心で、自他境界がなく、自分のべきねばを押し付けてくる人が多いのは、脳のせい

(そういう社会が嫌な人は右脳優位が多い社会に移住した方が良いと思う)

 

 

・共感が弱いとされている

 

可能性として複数考えられるから、複数の可能性を挙げる。

前頭前野に共感を司る部位があるのでそこが弱い

右脳機能不全だから(右脳は相手の感情を理解する能力を担う)

・顔の認識に関わる部位(紡錘状回)が低く扁桃体が強いから

(参考文献の『6つの力』で定義される「共感力」が低い人の特徴)

などの可能性が考えられる

 

 

・自己認識が弱いとされている

 

こちらも複数の可能性を挙げる。

・右脳は自他の認識を担うので、右脳機能不全だから

・自己認識を担う「島」が低いから

(『6つの力』で自己認識が弱い人の特徴とされる)

 

 

・想像力が弱いとされている

こちらも複数の可能性を挙げる。

・想像力は空間認知の能力に関係するようなので、空間認知をになう右脳機能不全だと、空間認知能力や想像力が弱くなる

(図形問題が苦手、地図が読めない、見えないものはない、など)

前頭前野の想像力を担う部分のバグ

 

 

・海馬の発達遅延など、何らかのバグ

海馬の発達遅延が発達障害の原因という説がある。

私はこの説を支持している。

ADHDASDも、海馬に問題がある行動が見られる

短期記憶が弱く、少し前のことを忘れている

(発達障害が多い職場では、数時間前のことや昨日のことを正確に覚えていない人が多かった)

 

6つの力』の中では、海馬は「空気を読む力」に関連しているとされ、

海馬がしっかりしていると

TPOがわかる短期記憶が強いという特徴になり、

海馬に問題があると、

TPOがわからない、短期記憶が弱いという発達障害の特徴になる

(ADHDASDもこういった特徴がある)

 

 

確実にわかっていることをまとめると

・海馬のバグ

(ASDにもADHDにも共通)

 

扁桃体が大きい人が多い

(全員ではない。低セロトニンや低オキシトシンなら、扁桃体は過敏)

 

低セロトニンや低オキシトシンが多い(全員ではない。保護者が定型で愛情を持って接していれば、高セロトニンや高オキシトシンもいる。

私の母は実の母はネグレクト気味だが、母の祖母が母を可愛がっていたので、高セロトニンで高オキシトシンのASDである。

親がASDでネグレクト気味だと、低セロトニンや低オキシトシンになりやすい)

 

集中が強く、非集中(DMN)が弱い

(左脳に偏っていて右脳機能不全ともいえる)

などということがわかる

 

日本には多いから、ASDかどうかで問題視しても仕方ないのでは

日本では上記の特徴を持たない人の方が少数派、日本社会だと半数以上は何らかの神経発達障害があるので、日常生活に問題がなかったり、主観で楽しく生きているなら、発達障害かどうかを気にしなくて良いのだと思う。

 

あくまでこういった脳をしている人をASD(自閉症、アスペルガーを含む)と読んでいるだけで、特徴が先にある

なので左脳的に概念を先と考えて「病気だから治らない」と諦めるのではなく、こういった特徴に対処して、脳を安定させれば(凸凹を減らせば)ASDと呼ばれる状態ではなくなる

 

大人の完治は難しいのかもしれないが、子供の脳は柔軟に変わるので、子供がASDと診断されたからといって、諦めずに、治療を試せば、診断基準から外れる脳に変化することは可能だと思う。

 

 

私の場合(自分で自覚している脳の変化)

人それぞれ違うが、私の場合の自覚している変化を挙げる。

 

右脳機能不全(先天も後天もありえる)

虐待以外の原因で右脳機能不全になり、ASDと呼ばれる脳の状態になった可能性もあるが、虐待の後遺症でも脳梁にダメージが出て、左右のアンバランスが生まれる

 

海馬の萎縮(先天も後天もありえる)

トラウマやPTSDでも、海馬が萎縮する

先天的に海馬の発達遅延があると、トラウマが残りやすい脳になる

(発達障害の人はフラッシュバックが起きやすい)

 

先天的な(虐待以外の原因での)発達障害の場合、先天的に海馬に発達遅延があるからトラウマになりやすい脳であり、トラウマや虐待の結果、更に海馬に萎縮が起こるので、余計に不利な脳になる。

 

フィルター機能の弱さ(先天も後天もありえる)

発達障害があると、フィルター機能が弱く、全ての刺激をそのまま受け取って圧倒されやすいと見かけるが、後天的なPTSDやトラウマによって、フィルター機能の弱い脳になる場合もある。

 

私の場合は後天的なフィルター機能の弱さも大きいと思う。

 

・前頭葉 眼窩前頭皮質のダメージ(後天的)

PTSDによって、上記の部位が萎縮すると明らかになっている。

上記の部位の萎縮により、依存、衝動性、共感性の欠如などが見られる。

虐待されている人にそういった傾向があるのは、上記の部位の萎縮も影響していると思う。

(認知症の脱抑制行動も、上記の部位の萎縮が関連している様子)

 

島の過敏(後天的)

虐待やトラウマなどの影響で島の過敏が起こると思う

他者の痛みを自分の痛みのように感じる。過剰な共感性。

「HSP」の症状は、扁桃体の過敏や島の過敏が影響していると思う。

こういった人は、悪意や暴力を避けて生きていった方が良いと思う。

 

扁桃体の過敏(先天的な可能性もあるが、後天的な影響も)

ASDの脳は扁桃体の大きさが見られるので、先天的に恐怖心が強かった可能性もある。(扁桃体が大きくないASDもいる。恐怖心が弱い人も少数いる)

 

虐待の影響で後天的に扁桃体が過敏になった自覚があるので、私の場合は後天的な影響も大きい。

虐待やトラウマで扁桃体が過敏になり、「サバイバー脳」と呼ばれる状態になる

 

などがある。

私の場合は、先天(虐待以外)+後天的な虐待やPTSDによる影響で、

・刺激に敏感

・悪意や暴力に弱い

・共感性が低い

・短期記憶が弱く方向音痴

・カクテルパーティ効果が弱い

・左脳に偏り過ぎていて常に思考している、思考病

などの状態がある。

こんな風に凸凹やアンバランスが大きいと「病気」や「障害」と言えるのだと思う。

 

(瞑想=集中力を鍛えることで扁桃体を抑えたり、島の過敏を抑えたり、前頭前野を鍛えることで、衝動性や依存性は減らせる。共感性も多少は回復させることができる。

ただ、100が0になったり0が100になることはない、数レベルの変化なので、元の過敏さや凸凹がない人に比べると、生きづらいのは仕方ないのだと思う)

 

余談。ASDのリスク遺伝子を持っていても、発症しない可能性もある。

母は二次障害の少ないASDだが、私が先天的にASDか、100%は断言できない。

ASDのリスク遺伝子を持って生まれて、母のネグレクトや父の精神的虐待という後天的な要素で、腸脳のダメージが起こり、幼少期の環境障害でASDになった(ASDと定義される脳の状態に近くなった)とも考えられる。

 

遺伝子を持っていても、虐待されていなければ、発症していない可能性はある。

(日本は虐待以外にも環境障害の要因が多いから、発症しないのは難しいのかもしれないけど…ASDがグレーゾーンを含めると4割はいるというのが、異常だと思う。それほど、リスク遺伝子が多い+環境障害が大きい)

 

 

発達障害と虐待

発達障害がある人が全員虐待されているわけではないが、虐待されている人は、発達障害の症状がある人がほとんどだと思う。

(遺伝子により、ASDADHDか違う)

ASD遺伝子がなければ、虐待や劣悪な生育環境によってADHDの症状が出ていて、ASD遺伝子があれば、虐待によってASDADHDの症状が出ている。

 

ADHDは原因が虐待なのか虐待以外なのか、見分けにくいが、ASDの場合、虐待されていないならASD傾向のみ、虐待されていたらASDADHDと見分けやすい

(虐待で高ドーパミン体質になり、衝動や多動が出やすい。虐待されていなくても先天的に高ドーパミン体質で、ASD+ADHDのように見える人も、ゼロではないかもしれない)

 

ASDADHDなのに、虐待を隠している人には気をつけた方が良いと思う

(自分が虐待されていることに無自覚だったり、虐待を認めない人は、加害者になる素養が大きいため)

 

 

参考文献

『6つの力』として引用

 

「集中」や「非集中」の特徴を引用

 

治療の本

私が個人的にたどり着いて支持している「ASDは右脳機能不全」という分析に基づいた治療をしている人の本

 

 

この本を先日購入した。

著者は、全ての発達障害は左右のアンバランスによって起こる、劣位半球を鍛えれば良いという考え方で治療を行っている。

栄養障害の改善+脳のトレーニングを行なっている。

(実際に、子供への治療として、劇的な効果を挙げている模様)

 

子供ほど顕著な結果が出なくても大人にも変化はあるだろうから、私も、右脳を鍛えるトレーニングを試してみたいと思う

(一人で簡単にできそうなものがあれば)

 

ASD傾向がある子供を持つ親は、こういった早期介入で治療も可能だと思うので、治療の選択肢として学んでみたら良いと思う。

(子供の発達障害を治療するかどうかは親や本人の自由だが、治療の選択肢があるのに治療しないことで、将来的に子供に恨まれる可能性はある)

 

この本に関する詳細な記事はこちら



-発達障害の考察

Copyright© きょうのあさ , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.