こんにちは、KYOです。
今日は、脳の病気の人には抗炎症が必要だということをお伝えします。
最新の研究で、うつや発達障害(ASDやADHDなど)や認知症などの病気は「脳の慢性炎症が原因である」ということが明らかになってきました。
健康でうつの症状がない人間に炎症物質を投与するとうつの症状が出ることからも明らかなように、うつ病の人の脳では、慢性炎症が起こっているのだと思います。(SSRIの作用機序は未だ不明ですが、SSRIも抗炎症作用で効果がある、という説もあります)
私は、発達障害やうつの原因として、腸の炎症→脳の炎症があるという立場を取っています。
発達障害の場合、
子宮内のストレス、帝王切開などの腸内環境の悪さ、虐待や抗生物質などの後天的なストレスで幼少期の腸内環境が悪化→脳の形成時期に脳への悪影響があるのだと思います。
自閉症(アスペルガーなどを含めてASDと呼ばれている)の原因も、慢性炎症による脳の過成長と明らかになってきています。
最先端の西洋医学では、「遺伝子多型+後天的な環境障害で脳が変化する」のが発達障害の原因とされていますが、その影響の過程に「腸から脳への影響」という視点も、将来的には追加されると思います。
なので、発達障害やうつなど脳の病気がある人は腸内環境が悪いです。客観的データからも、主観の観察からも、明らかです。
うつや発達障害や認知症など、脳由来の病気がある人は症状軽減のために「炎症を避けて抗炎症物質を摂る」「腸内環境を良くする」ことが重要だと、わかります。
(世間一般に浸透するには、しばらく時間がかかるでしょうが…最先端の学説は常に否定される、現代の常識は未来の非常識ということを覚えておいて欲しいです)
腸内環境の悪化が病気の原因になるという件に関して、詳細は、こちらの記事を参考にしてください。
目次
炎症の原因になるもの
抗炎症作用があるもの
「良い食品」「悪い食品」はない
おわりに
炎症の原因になるもの
食事由来の炎症の原因として、
・糖質(特に精製糖質)
・カゼイン
・グルテン
・食品添加物
・化学調味料
などが挙げられます。
うつや精神疾患、発達障害、認知症がある人は、症状軽減のために
・砂糖を含めた精製糖質をやめる
・乳製品をやめる(カゼインフリー)
・小麦をやめる(グルテンフリー)
ことを意識して、炎症を減らすことが必要だと思います。
私自身、砂糖断ちをして5年以上、小麦断ちをして1年半以上、乳製品断ちをして1年ぐらいですが、これらの食品が無くても問題ありません。
食べたいのに我慢しているわけではなく、頼まれても食べたくない、という感じです。
中毒を脱してから食べると、美味しいとは思わないので。(中毒になっていると脳が美味しいと錯覚しますが、体は「合わない」とわかっているのではないでしょうか)
今、上記の食品をやめられないと思っている人は「中毒」なだけで、しばらくやめていたら、欲しくなくなると思います。
2ヶ月ほど前に、外食で久しぶりに小麦を食べましたが(小麦が入っているのを忘れて、カレーを食べてしまった 笑)翌日の体調不良が辛かったです。
食事以外からでも、「炎症」に弱い脳なので、筋肉痛があるとイライラしたり、睡眠不足があるとイライラしたり、カロリー不足でもイライラしたりします。(ありとあらゆるストレスに反応しやすい脳ということです)
私の場合、そういった炎症に対する脆弱性がある脳なので、余計な炎症は不要で、砂糖や小麦や乳製品といった食品をやめることで、調子が良くなるのだと思います。
小麦や乳製品を食べても大丈夫な人との違い
脳への炎症が少ない、筋肉むきむきで体を動かすのが大好き、感覚過敏や鈍麻もない、徹夜したり寝不足でも精神状態に大きな変化がない…といった安定した脳の人は、多少の乳製品や小麦や砂糖を摂っても大丈夫だと思いますが、発達障害で脳のアンバランスを自覚している人は、大人しく、抗炎症を意識した方がいいと思います。
(発達障害がカゼインフリーやグルテンフリーで改善すると知っていても、出来ない人がいるのも、仕方ないと思います。カゼインやグルテンの中毒性は高いので。特に、ドーパが不安定なADHD傾向の人には難しいのでしょう)
一般的な医者は、「徹夜をしても寝不足でも大丈夫な安定した脳の人」の場合が多いので、食生活について気にしなくていい、多少の悪いものを食べても大丈夫と言うかもしれませんが、猛勉強して医学部に入って、徹夜や寝不足というハードなスケジュールをこなして今がある、
健康でタフな脳と体を持つ医者の言う意見と、ネットで自分と同じ発達障害の人たちが発信している「カゼインフリーやグルテンフリーは効果がある」という意見と、どちらを参考にするのが合理的か、考えてみて欲しいなと思います。
私の場合
私の場合は、脳の炎症のせいなのか、高メチレーション体質による化学物質過敏のせいなのか、化学調味料やホルモンで気持ち悪くなるので、
・化学調味料やホルモンはほぼゼロ
・食品添加物もゼロ
・精製糖質はゼロ
・カゼイン、グルテン、レクチンもゼロ
・カフェイン、ニコチン、アルコールといった依存性が高いものもゼロ
といったストイックな食生活を送っています。
毎食、ホルモンフリーのお肉に、オリーブオイルやココナッツオイル、未精製の糖質(さつまいもなど)、食物繊維としてココナッツパウダー、たまにアーモンド、という、ストイックな食生活です。(金銭的余裕があれば、これに加え、野菜などからファイトケミカルを摂取すると思います)
追記。
私の場合はオメガ6も3も摂らない方が調子が良いので、ナッツはやめました。
肉(ホルモンフリーの鶏肉 か 普通の鶏のささみ)
オリーブオイル や オーガニックギー (or たまにココナッツオイル)
+ココナッツパウダー+生姜や塩を適量
最後に、適量の糖質
というのが、現在のパターンです。
(毎食同じパターンでなくても良いと思いますが、パターンを変えると腸内環境が悪化したりするので、安定するパターンを続けています)
追記終わり。
全ての人がここまで潔癖に、炎症の原因になるものをできるだけ排除する…と頑張らなくてもいいと思いますが、脳のアンバランスや不安定さを自覚する人は、できるだけ、炎症の原因になる食品を避けて、抗炎症作用のある食品を摂った方がいいと思います。
抗炎症作用のある食品
抗炎症作用のある食品として、
ココナッツオイル、オメガ3、抗酸化物質(アスタキサンチンやルテインなど)などが挙げられます。
ここでは、特に抗炎症作用が強い上記の3種類について、オススメ商品を紹介します。
まずは、ココナッツオイルやココナッツパウダーです。
私はこれらを毎食摂取しています。
(ココナッツパウダーは食物繊維源として毎食、ココナッツオイルはオリーブオイルを摂らない時に使います)
あるのと無いのとでは、食後の頭のスッキリ感が違います。
普段使っているのは、こちらです。
Nutiva, オーガニックココナッツ粉、 1 lb (454 g)
Artisana, オーガニックス、生ココナッツオイル、バージン、14 液量オンス (414 g)
オメガ3は、現在は副腎疲労の影響で低血圧が激しいので、摂取していません。
低血圧や甲状腺機能の低下など、代謝の低下が原因で起こる症状がある方は、摂らない方が良いと思います。
うつに効果があるというデータもあり、実際に抗炎症作用が強いので、精神疾患を抱えていたり魚の摂取が少ない方で、代謝の低下が酷くない方は摂ることにメリットの方が大きいかもしれません。
私も大学生の頃から5年以上摂取していて、年々と精神が安定してきたことの理由の1つに、長期間のオメガ3摂取が関係している可能性もあるので。
私がずっと摂取していた商品はこれです。
Jarrow Formulas, EPA-DHAバランス, 240ソフトゼリー
オメガ3は酸化しやすく不安定なので、安くて質が悪い会社の製品は、逆に健康に悪影響だったりします。買う際は、質の高い商品を売っている会社のものにしてください。
アスタキサンチンやルテインはこれを使っています
Life Extension, アスタキサンチン, リンモリブデン酸添加, 4 mg, 30ソフトジェル
Jarrow Formulas, ルテイン、20 mg、ソフトジェル 60 粒
今のように食事に気をつけていても、アスタキサンチンやルテインという抗酸化物質が「美味しい」ので(サプリを噛んで味を確かめている。必要なものは「美味しい」ので、必要かどうかがわかる)、脳内の慢性炎症や酸化ストレスに、抗酸化物質が必要なんだなぁ、と、実感しています。
(今の私が美味しいと感じるものは抗酸化物質が入っている食品で、たまに食べたくなるのはカレーなので、スパイスやハーブといった抗炎症食品と抗酸化食品を体が必要としていることがわかります)
金銭的に余裕ができたら、抗炎症・抗酸化の成分をもっとたくさん摂るようになるかもしれません(ポリフェノールの摂りすぎは悪影響という意見もありますが…極端な大量摂取には、ご注意ください)
追記
アスタキサンチンを増やしてみたら、以前より脳が疲れにくくなりました。多少の寝不足でも大丈夫だし、ずっと起きていても脳の疲れがマシです。
ただ、ポリフェノールの大量摂取は悪影響という意見もあるので、悪影響にならない程度に気をつけたいと思います。
「良い食品」「悪い食品」はない
全ての食品には、メリットとデメリットがあるので、メリットとデメリットを調べて比較して悩むのではなく、「自分の体質には何が必要か」を理解することが大事だと思います。
小麦や乳製品や砂糖のメリットとして、「中毒性が高く美味しいと感じる、安価」というものがあり、デメリットとして「炎症の原因になる」というものがあったとします。
メリットを享受できる、脳のアンバランスが少ない人もいれば、デメリットの炎症の増加が問題になる人もいるので、一面だけを見るのではなく、色々な側面から見た上で、自分にとって最適な選択は何かと考える必要があると思います。
ココナッツオイルやココナッツパウダーも、毎日食べるのは危険という意見もありますが、そういったデメリットより自分にとっては抗炎症のメリットが大きいので、摂取しています。
自分の体質、価値観、ライフスタイルにとって、デメリットよりメリットが大きい選択は何か。そういった意識を持ち、色々な選択肢の中から、今の自分に最適なものを選んでいくという姿勢が必要だと思います。これは、食事以外にも、言えると思います。
過去の私がそうですが、敵(悪)の食品を作って、ストレスを溜めていました。
そういった考え方ではなく、色々な食品にメリットとデメリットがあり、私にとってデメリットが大きい食品も他者にとってはメリットが大きいのかもしれないと考えるようにしたら、私が食べて調子が悪くなる食品を見かけても、そこまで腹が立たなくなりました。
私にとってのテーマは「抗炎症」ですが、他の人にとっては「できるだけ安いこと」「美味しければそれでいい」というテーマかもしれないので。
終わりに
発達障害、うつなどの精神疾患、認知症などの脳の病気がある人に関しては、美味しさや安さより、抗炎症を意識した食事をオススメします。
(食事の正しさにこだわると、それがストレス=炎症になるので、ほどほどにしながら、気をつけてみてください)
そういった病気がない方でも、長生きをしたいのであれば、抗炎症や抗酸化を意識した食生活をオススメします。
(欧米では、健康意識の高い人の間では、シュガーフリー、カゼインフリー、グルテンフリー、レクチンフリーが一般的になっています。日本の「食の安全」への意識は遅れているということを理解して、食べ物を選んだ方がいいと思います)
万人に共通した食事はないですが、
万人に共通する調子が良くなる(寿命が伸びる)方法として
「腸内環境を整える」「抗炎症や抗酸化物質を摂る」「糖質の過剰摂取を避ける(抗糖化)」というのは挙げられます。
睡眠不足で元気になる人がいないように、腸内環境の悪化=栄養不足で元気になる人はおらず、ストレスが病気を引き起こすように、抗ストレス=抗炎症や抗酸化は万人に共通して必要なこと、だからです。
また、糖質の過剰摂取は悪影響しかないので、抗糖化(食後に血糖値が上がりすぎないようにすること)も万人に共通して必要なことと言えます。
地中海食やマインド食の健康効果に、高いエビデンスがあるのは、抗炎症や抗酸化、抗糖化の条件を満たしているからだと思います。
今より健康的な体と脳になりたい人は、食事を考える際に、腸内環境にとって良いかどうか、抗炎症や抗酸化や抗糖化の観点から良いかどうか、という視点を持ってみてください。
発達障害の人は、症状を軽減したいなら、抗炎症を意識した食事は必須だと考えた方が良いです。
(症状軽減よりも、美味しさや安さを重視したり、今のままで良いと思うのなら、どんな食事でも構いませんが)