ぼくの故郷はダメダメ星です。
そこでは、みんなが、なにかに文句を言っています。
いつも、いつも、いつも。
そんなダメダメ星を出て、他の星に遊びに行くと、
「ダメダメ星の出身だから」という理由だけで、嫌がられたりします。
その度に、ぼくは、ダメダメ星を嫌いになります。
「わたし、ダメダメ星のこと、すきよ」
ぼくにそう言った、数少ない人がいました。
ぼくの好みの、きれいな人でした。
それでもぼくは、いつものくせで、「ダメダメ星がいかにダメか」を解説しました。
その人に好かれたかったので、一生懸命、説明しました。
そうしたら、その人は、いなくなりました。
がっかりしたぼくは、星に帰って
「ダメダメ星の出身だから嫌われた。誰もダメダメ星人を相手にはしない」
と、みんなと一緒に、文句を言う日々に戻るのでした。
こんな星なんて、滅びてしまえ、と思います。
いつも、いつも、いつも。